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アンサンブル・カペラ「ビクトリアの聖母のミサ」

新年にふさわしい清らかな音楽を聴きましょう、ということで、行ってきました。




以下、HPの「演奏情報」より。

グレゴリオ聖歌 Gregorian chant
 聖母のミサ固有唱 Proprium missae de Beata Virgine Maria
トマス・ルイス・デ・ビクトリア Tomás Luis de Victoria (1548-1611)
 ミサ《わたしは美しいものを見た》 Missa Vidi speciosam
「わたしは美しいものを見た」 “Vidi speciosam”
「わたしは黒い、しかし美しい」 “Nigra sum sed formosa”
ほか

ルネサンス音楽最後を飾るスペインの巨匠ビクトリアには 、聖母のための美しい作品がいくつもあります。
6声のモテット「わたしは美しいものを見た」 “Vidi speciosam” の歌詞は旧約聖書中の雅歌から取られています。
「わたしは鳩のように美しいものが水の流れの上を昇って いくのを見た。彼女を囲っているのは薔薇の花、そして谷 の百合」と、まさに聖母マリアをイメージさせる言葉で、 聖母の祝日に歌われます。
ビクトリアはこの自作の作品を元に、やはり6声の実に美 しいミサ曲を作曲しました。
これらの作品を、グレゴリオ聖歌を交えた聖母のミサとい う典礼の形式で演奏します。通常歌手8名のヴォーカル・ アンサンブル カペラは今回6声部の作品のため12名に拡大します。
後期ルネサンスの充実した壮麗な響きをお楽しみください 。 (音楽監督 花井哲郎)

superius 花井尚美 安邨尚美 鏑木綾 田村幸代
contratenor 青木洋也 望月裕央
tenor 及川豊 根岸一郎 富本泰成 渡辺研一郎
bassus 櫻井元希 花井哲郎 Maestro di Cappella=音楽監督


会場は、目黒カトリック教会。
会堂名は聖アンセルモ教会、カトリックの教会としてはシンプルなデザインで、内部もとても洗練された感じで、ここでのコンサートはとりわけ好きです。
下の写真は教会HPからお借りしました。









黙示録からインスパイアされたのでしょうか、象徴的な円の重なり合いが美しい御堂。


アンサンブル・カペラは、古楽のヴォーカルグループで、教会音楽は、教会でミサの形式にのっとって歌っています。
独特の発声法で、澄んだ和声が御堂に響いて、背筋が伸びる感じ。



演奏の前に解説があるのですが、音楽史は毎回聞いてもよくわからない・・・
まあ清らかできれいなものはきれい、ということで、音楽を楽しんでいます。

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コメント

No title

ふうちゃんさん、素晴らしコンサートに行かれて羨ましいです。
新年に魂を浄化させるような清らかな音楽を聴くことが出来て
幸せですね。

聖母マリアに関する音楽や絵画はとても好きです。

目黒カトリック教会には行ったことがありませんが、とても素敵な
建物ですね。美しい御堂に一度入ってみたいです。

No title

>julyさん、こんばんは。

ヨーロッパの古楽は教会音楽が多く、このように御堂で歌うのが、一番ぴったりします。
近くにいらしたら目黒カトリック教会、ご覧になって下さい。とてもステキですよ。

No title

乳母様、大阪来られる時、玉造教会行かれるのどーでしょか?
http://www.tamatsukuri-catholic.com/

某カトリック信徒に「行って来い」言うてるのに行かんため、どんなんか知らんですが
敷地が細川大名家の屋敷跡という由縁もあって
大聖堂内内陣左側には細川ガラシャを描いた画が観られるはずですよ

ガラシャ夫人自体は、外行く機会ほとんど無かったため
掘っ立て小屋みたいな教会に一度だけで、洗礼も侍女が代わりに受けたといいます
現在の立派な教会を目にしたら、どう映るでしょうね

No title

>mathichen さん、こんにちは。

玉造教会、興味深いですな。
しかし、侍女が代わりに洗礼って…昔の高貴な女性はそうだったのかしら?
ガンバの新スタジアムには行きたいのですが、明日発表の日程表とにらめっこしてからです。

No title

記憶違いあるかと改めて調べると

「ガラシャ夫人は明智光秀の娘で、本能寺の変以降、細川家から見れば逆臣の娘となる
幽閉状態に置かれており、夫人は侍女数人に囲まれて身を隠しつつ教会に行った
明晰かつ果敢な判断が出来ると見られるも
身元不明、しかしながら身なりなどから高い身分である事が察せられたので
その場で洗礼を受ける事を望んだが、洗礼は見合わされた
細川邸の者に見つかって連れ帰られる際、教会側が尾行、身分が知れ
後に、侍女たち自身が洗礼を受け、侍女の一人から夫人も洗礼を受けた」

下に続く

No title

上から続いた

こんなん見つけましたペタリ
『ドン・チマッティ (Don Cimatti) :オペラ「細川ガラシア (ガラシャ) 」より第1幕その1
(小栗克裕 (Katsuhiro Oguri) 補作・管弦楽編曲)』
https://www.youtube.com/watch?v=WvXZVuV7f2I

ガラシャ夫人の改宗の様子は、当時日本に滞在中のイエズス会宣教師たちにより
本国に報告され、欧州に広まり、戯曲にもなってます
ハプスブルク家の姫君たちに特に好まれたとされますが
史実の旦那さんは妻亡き後、教会葬を依頼して葬儀にも参列したので
戯曲では暴君に描かれるのはカワイソですけど
殉教という要素が人々の心に響いたんでしょうね

ほとんど独学状態で信仰に励み、気位が高く怒りやすい性格が謙虚で忍耐強く穏やかに
これぞ、Gratia(恩寵・神の恵み)?

No title

>mathichenさん、こんにちは。

細川ガラシャ夫人は、そのドラマティックで悲劇的でありながら自らの意思を通した生涯が、多くの琴線に触れるのでしょうね、芥川、三浦綾子など小説にも書かれていますね。
ダンナの方はなんか暴君のイメージがありますが、実際は違うようですね。
イエズス会の発表した「強き女・・・丹後王国の女王グラツィア」というのも残っているんでしょうかね?そっちも聴いてみたい~

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ふうちゃんp4

Author:ふうちゃんp4
Yahooブログから引っ越してきました。FC東京SOCIO13年目です。夫はジェフサポなので、時々フクアリにも出没します。下手クソですが、サポ旅行の写真もアップしたいと思っています。

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