DAZNについては、映像が悪い、止まってぐるぐるする、音声と映像がズレる、HTにまだ知りたくない試合の結果がわかってしまうetc.と、悪口ならいくらでも出てきますが(スカパーが懐かしい)、アフリカネイションズカップをやってくれたのは、なかなか結構でした。
全部見たわけではないけど、グループリーグからかなりの数の試合を見ました。
アフリカネイションズカップを見たのは初めてだったので、今回をもってアフリカサッカーの特徴は…などと偉そうな話はできません。
今大会の感想だけですが…
それでも、アフリカネイションズカップを見てよかったと思うのは、やはりアフリカの国々のことを、わたしは全然知らないことを再認識し、いくつかの国について多少の知識を得ることができた、というところです。ちょびっと知ってなんの意味があるんだ、という向きもあるかもしれないけど、そうとも言えない。無知から偏見が生まれるもの、少しでも知る機会があれば知っていた方が良い。
アフリカネイションズカップ、今回が32回目の大会。
開催国はエジプトでしたが、確か16強で終わりました。サラーがいるのでもっと勝ち進むものと思っていましたが、あまり調子のでないまま敗退したようです…ようです、って試合はあまり見てないから。サラーは以前母国で厳しく批判されていると聞いたことがあるので、今回はどうだったのでしょう。
今回、グループリーグの試合を、特によく知らない国を選んで(よく知ってる国は皆無だけど、エジプトとかなら少しはなんか知識あるでしょ、それ以下のなんも知らない国)見ていました。それで気になったのがマダカスカル。
わたしの無知さ加減ときたら、まず、え?マダカスカルってサッカーチームできるくらいの人が住んでいるのか。
サッカーする人がいるのか。
アイアイとかワオキツネザルとかがいるだけじゃないのか。
アイアイね。
歌のイメージよりずっとかわいくない。現地では悪魔の使いとか、果物を食べる害獣とか言われて、ずいぶん駆除されてしまったとか、かわいそう。
こちらワオキツネザル。
しかし、これは「フジヤマ、ゲイシャ」レベルの貧困なイメージですな。
で、マダカスカルサッカー代表は。
この写真の選手が牛のポーズをとっているように、Barea(コブ牛)が国章で、チームの愛称になっているそうです。
今大会初出場で、それだけでも快挙だったようですが、快進撃を続けて、ベスト8というすばらしい結果に。
1972年に予選に初参加したものの、その後も不参加だったり棄権したりを繰り返し、2000年から連続して参加しているようで、今回の本大会出場は大変なこと、そしてグループリーグで敗退するだろうと予想されていたでしょう。
ざっくり言うとマダカスカルはアフリカ諸国の中では異色で、祖先は
と、安直にwikipediaを見ると、マレーにルーツがあるとか。そう思って見るせいか、選手の中には、なんとなくマレー系っぽい容貌の人もいます。「アジアにもっとも近いアフリカ」とも言われるそうです。
そして、名前がやたらに長いのも、そのルーツと関係があるそうで、フランスの植民地になる前にはマダカスカル人には姓がなく、子どもが生まれると、両親の名前の一部を組み合わせて姓を作ったとかで、どんどん長くなった…最も長い名前は「アドリアナンポイニメリナトンポコインドリンドラ(Adriananmpoinimerinatompokoindrindra)」だそうで、「メリナ王国に生まれた現存する首長の王子」という意味なんですって。
例えば、代表の6番MF
Anicet Abel Andrianantenaina |
覚えられないから、名前もコピペした。この選手もメリナ国にルーツがあるらしい。
カタカナでは、アニセト・アベル。
この選手はブルガリアのルドゴレツに属している出世頭ではないかしら。
大会でもボールによくかかわっていました。
さて、マダカスカルの近代史もやはり混乱続きの苦難の歴史だったようです。
現在の大統領がとにもかくにも民選で選ばれた最初の人だそうです。
この人。アンドリー・二リーナ・ラジョエリナ、46歳という若い大統領。
試合を応援に来ている姿が何度も見えました。
政情が安定すると良いのですが…どの国も独立後に混乱する、あるいは内戦となることが多く、この国もようやく民選で大統領を立てられたのだから、いい政治で安定してほしいと思うし、Bareaの、快挙がまた国民にポジティブな影響を及ぼすことを期待します。
ありゃ、試合のことを全然書かないのに、こんな長くなったわ。
Bareaは、初戦のギニア戦で、先制されるも前述のアニセト・アベルのゴールで追いつき、さらに逆転、追いつかれましたが勝ち点1をとったことで、流れに乗れたようです。
そんなに強いチームではないけど、まとまりはよく、最後までよく頑張るところなどに好感を持ちました。
16強のコンゴ戦など、3ー2で勝ったのですが、面白い試合でした。いわゆる台風の目みたいなチームになりました。
今大会、上に進むほど面白い試合がなくなってしまったのですが、彼らはよく頑張り、いい試合をしました。と、具体的にはあまり特筆するようなプレーはなかったというか、記憶してないのですが。
さすがに準々決勝ではチュニジアに力の差を見せつけられてしまいましたが、元宗主国フランス生まれの選手も入っているそうですし、これからまた楽しみだと思います。
(wikipediaとfootballistaのシェフケンゴさんの記事を参考に致しました)
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