今年は早いシーズンイン。
まずはこのプレーオフに勝たないことには、ACL出場はできない。
最近のACLプレーオフを見た印象では、あまり覚えていないけど以前ほど簡単には勝てないように感じます。
で、東京の相手は、タイのポートFCだと思っていたら、フィリピンのセレス・ネグロスが勝ち上がってきました。
やはりサッカー勢力図はいつまでも同じではなく、常に変わっているようで、だから安易にU23に本番に選ばれるかまったくわからない選手たちを送っても、そうそう勝てないのでしょう。それでも勝てなきゃほんとうはいけなかったと思うけど。
ともかく、今季初の公式戦、楽しみにしていました。
が。天気予報は雪予報、時間が迫るにつれて雨予報に変わったけど、なんかものすごく寒そう。
お天気、ものすごく悪そう。
それでも行かなきゃ、と、タイツにユニクロ極暖レギンスに、レッグウォーマーを重ねて、ベンチコートの下にダウンベスト着て、ホッカイロ2個入れて、カッコなんか気にしていられないでしょ、モコモコになって味スタ、もとい東京スタジアムへ。
おかげさまで、そのせいか寒さはあまり感じませんでした。
勤め先から直接行った人はそんなに厚着できないだろうから、さぞかし寒かったことでしょう。
それ以上に、フィリピン、ネグロスから来た人たちはいっそう寒かったはず。
スタンドのアウェイ席は数えるほどしか埋まっていませんでしたが、それでも何人か十何人か、何十人かはいらっしゃっているようでした。
今回はこのへんにいました。
着いたらこのピッチが目に入った。
これはひどい…
あの神戸戦、田んぼサッカーでアーリアがじゃぶじゃぶとドリブルしたのを思い出す…
今年初ユルネバ。
スタメンは林、左右にリョウヤ、室屋、CBはモリゲとオマリ。
MFが洋次郎さま、東、アダイウトン、レアンドロ、安部柊斗、FWにタイチという登録。
キャンプから取り組んでいた4−3−3でしたが、なにしろピッチがひどくて、ボールが止まってしまうので、フォーメーションどうこうよりは、蹴ってボールが止まったところに近い人が行く、みたいになっていました。
相手のセレス・ネグロスには、日系フォリピン人の嶺岸選手と、府中出身、家族でSOCIOだという東京サポの小田原貴選手がいて、他にもどちらかの親がフィリピン人でどちからが外国人の選手が多く、いかにもフィリピンらしい。
蘇我夫はメンバー表を見て「お、マラニョンがいる。」と喜んでいたけど、甲府にいたマラニョンを思い出したんだろうな。
試合は、この田んぼのようなピッチのおかげで、お互いに蹴るしかなくなり、ボールの落ちたところにいた人がなんとかする、という繰り返し。
ズブズブの水溜まりでボールが止まる、どこで止まるかは水の溜まり具合でわからないから、バックパス厳禁。安全第一、仕方ない時はサイドラインへ蹴り出す。
不測の事態が起きやすいという緊張感はあるけど、サッカーらしいかといえばあまりサッカーらしくない別の競技のようになってしまいました。と言っても足で蹴って頭で飛ばして、には違いない。
そんななので、セレスもふだんどんなサッカーで3シーズンもフィリピンチャンピオンになったのか、わかりません。
ただ、GKは落ち着いているように見え、キックもなかなか正確でしたし、個々のレベルも決して低くないな、と思いました。
GKのキックがFWのメンディというこちらも聞いたことのある名前(あっちはFWじゃないけど)の選手にわりときちんと届くので、ちょっとイヤでした。へんにこぼれたら事故が起きるかもしれないから…
難しい試合になり、おしいシーンも少しあったものの0−0で前半は終わり。
後半早々に嶺岸選手がドリブルからシュートを打ちましたが、ボールが途中で止まってしまう。
すぐに東京が攻勢をしかけて、こぼれ球を室屋が蹴り込んでやっとゴール。
そこに安部柊斗もからんでいて、ゴール前で人数をかけて奪った得点でした。
アベシューは何度かドリブルで仕掛けようとして、ピッチ状態には苦しんだかもしれないけど、持ち味を出していました。ゴールシーンにも絡んだし、面白いと思いました。
2人のブラジル人では、アダイウトンが期待通りの働き。
2人ともさすがブラジウで、ひどいピッチコンディションでも技術を見せていました。特にアダイウトンは、タイチがレッドカードで退場してから、また難しい展開になった終盤に、一人でドリブル、GKを飛び越すループシュートを決めたのは圧巻でした。
ドリブルもピッチコンディションが悪い時はこうするんじゃ〜という見本のようなタッチの少ないドリブル。
終わってみれば2−0でした。
が、セレスも攻守の統率もとれていたと思うし、良いチームでした。
できればもっと良いコンディションのピッチで、いつものセレス・ネグロスのプレーが見たかった。
アウェイ側。
ハーフタイム。
グラウンドキーパーの方々、大変でしたでしょう。
選手はみんな割り切ってやっていたと思うけど、洋次郎様の確信に満ちたドカ蹴りは、なかなかの見ものでした。
強気負けん気健在のムロやん。
試合中も熱くなるシーンをちゃんと作っていました。
おとなしそうなタイチは背が高いのがよくなかったか、小田原選手の額を割ってしまって1発退場。
背の高い選手はこういうファウルしやすいから気をつけてね。
小田原選手、ひどい怪我でなくてよかった。
小田原選手が東京のゴール裏に来て、シャーをしている声を聞きながら帰りました。
という状態でしたから、東京の4−3−3がどんなか、その全貌は見えたようなよくわからなかったよう
な…
ただ、新加入の選手には期待しできそうだし、リーグはまだ1ヶ月も先の開幕という時期に、勝たなければいけない試合を、難しい気象条件のもとで勝つことができたのは、とても良かったと思います。
かたや鹿島が負けた、と聞いて、よけいに責任を果たせたことに安心しました。
味スタのピッチ、これからは大丈夫なんでしょうね?
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